校長室より

 

地域とともにある学校づくり

 

校長  野口 大和

 

 伊藤学園の周りは、多くの住宅街が広がり、大小さまざまな公園があるため、緑豊かなた大変静かな環境となっています。また、小さな町工場や老舗のお店などがあり、人情の溢れる地域となっています。品川の中でも住みやすく、子育てのしやすい街として人気があります。初代内閣総理大臣伊藤博文は、晩年この地域に別邸を建てました。周囲を散策し、高台から富士山を眺めるのを好んだと伝えられています。墓所もこの近く西大井に置かれました。彼に因み、旧町名の大井伊藤町をはじめ、区立学校に「伊藤」の名が付けられています。

 

 本校は、原小学校と伊藤中学校の伝統を受け継ぎ、平成19年4月、施設一体型小中一貫校として開校しました。平成27年6月には、小学校、中学校の区別をなくして義務教育期間を一貫したカリキュラムで学ぶ義務教育学校として再スタートし、開校18年目を迎えています。

 

 開校以来、「艱難辛苦に挑む気迫あふれる少年少女だけがこの門をくぐることができる」と謳われた正門(伊藤門)があり、入学式と卒業式だけ開門されて通ることができます。この門は昭和25年に伊藤博文公宅から門柱と門扉を譲り受けたものです。また、地下2階、地上5階建ての校舎、2つのアリーナや開閉ドーム式プール等の施設があり、子供たちにとって大変恵まれた施設となっています。

 

 伊藤学園は、「自学求道、切磋琢磨、至誠一貫」を教育目標とし、自律した力を身に付けた、他者を尊重し、社会や地域に貢献できる人材(区民)を育成することをミッションとしています。これまでの伊藤学園の伝統を受け継ぎながら、生徒一人一人に焦点を当てた、新しい時代の新しい学校をめざします。今後とも地域との「絆」を大事にし、「地域の誇りです」と言っていただける学校づくりをさらに進めてまいります。これからの伊藤学園に、一層のご理解とご協力を、よろしくお願い申し上げます。

 

 

令和6年4月1日

 

更新日:2024年04月01日 11:15:44